正直なところ、出したプロットが即OKになるとは想定してなかったので、まだシナリオを書く準備ができてなかったのであった。
当事、わしはまだ勤め人だったので、書く時間は帰宅後と週末(まぁ、これは今も変わってないんだけど(^^;))。
締め切り通りにプロットをあげたことで、ちょっと満足してちゃってた。
とはいえ、マジにMくんが焦ってるので、こちらもようやく本腰を入れて……シナリオがどんなものか調べることにした(^^;
超泥縄。
まぁ、アニメの会社なので資料とか探したらシナリオくらいどこかにあるだろう。
などとたかをくくってたら、あらビックリ。
ない。
絵コンテとか原画コピーとかはナンボでもあったんだけど。倉庫には大量の使用済のセルもあった。でも残念ながらシナリオは社内に転がってたりはしなかった。
ちょっと焦った。
仕方がないので書店に行って「月刊シナリオ」をパラパラと立ち読み。実写のシナリオってシーンとセリフしか書いてない。わからないなりにもなんだか違う気がしたので購入は見送った。
今考えれば、Mくんに「参考にしたいから他の作品のシナリオ、なんでもいいから見せて」とかお願いしたらよかったんだよな。最初っから素人だって白状してたんだから。
なんでそうしなかったんだろう?
ともあれ、お手本が見つけられなかったので、しかたなく手探りで書き始めた。
とりあえずシーンを区切って、セリフ書いてきゃいいだろう。なんとなく実写のヤツより、心情描写とかシーン描写のト書き多目にしないといかんような気がしてたので、そんな感じで。
迷走しつつも、初稿をあげた。
(そもそも、盗まれたチャイナ服を探す話なんだから、探さにゃいかんよな。ってか、なんで盗まれるんだ? いや、服を盗まれて探すってどんな理由なんだ?
じつは、シナリオのフォーマットより、この難儀なタイトルをクリアするハードルの方が高かったんだけど。
まったく、適当なタイトルつけやがって!!!!)
初稿をファックスして二日後。Mくんから監督が決まったのでホン読みをしたいと連絡があった。
ちょっと安心する。
なぜって、就任した監督は、個人的に知り合いだったから(^^;
つづく
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十年前に書いた日記からの転載ですが、出来事そのものは書いた当時の更に十年以上前のことなので、今となってはどこまで正確なのか自分でもわからなくなっている。
しょうがないよねwww