自衛隊を任期満了除隊したのち、当時東証一部上場のいまでいうところのIT系企業に入社した。
世はまさにバブル真っ盛り!
NTTが上場して、初値が100万円を超え、1か月後には3倍以上で取引される、そんな時代。
借金して株を買ったのに大儲けという、ふざけた時代。
同期入社は992名。前年とその前年はぴったり1000名入社だったそうだが、売り手市場が行き過ぎて、内定だしても入社しないってのが8人いたってことだね。
前年とその前は新入社員研修をハワイで。行きは豪華客船でクルージング。帰りはJALで。
休みの日は上司と一緒にクライアントを接待するゴルフ。4時起きして車を出す。
御殿場のゴルフ場まで毎週毎週通う。
接待で六本木あたりで飲むときは、帰りがけにママに自分の名刺を2枚置いて帰れば、月末には店が勝手に会社の方へ請求を回す。
これ、なぜ2枚なのかが面白い話で、1枚だと、他の会社の人からもらった名刺で悪さできるけど、他人の名刺を2枚持ってるやつはいないだろうからという、まじかそれ!っていう理由。なんてゆるいセキュリティ(@_@)
社長の誕生パーティが当時の「高輪プリンス」の飛天の間。
司会はまだフリーになっていなかった徳光さんで、社長にお祝いを言うためって名目で当時まだ大関だった小錦関がやってきて、当の社長はステージでカラオケを熱唱。
情報処理試験の受験に行けば、会社の総務の連中が弁当を用意して待っている。
先日、CSでやってた『バブルへGO!!』を久しぶりに見たが、あながちウソでもないような小ネタがいっぱい散りばめられてた。
末端のサラリーマンはさすがにあそこまでではなかったけれど、とにかくバカみたいな時代だった。
あの当時だったらアニメの資金調達も、楽だったろうなぁ~とか勘違いしそうだが、当時は「アニメ? なんだ漫画か。なんでそんなもんに金を出すんだ」というのが一般認識だったことを忘れてはいかんのである。
むしろ、十数年前の方がアニメ業界はバブルだったんだからね。