読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

うしにひかれて

最近すっかりポケGO日記

またシン・ゴジラ (ボクは予備自衛官。モスは有線通信の5モス)

自衛隊 ネタ

 さすがにもうネタバレOKだろう判断がSNSでは大勢を占めているように見受けられるので、こなだ書いた奴を広げて、もういっかい書いておこう。

 

 まえのはこれ。

zenjyubow.hatenablog.com

 

 

 対ゴジラ戦に向けて、東部方面総監を指揮官とした統合任務部隊が編制された。

 

 基本の「き」として、自衛隊というのは、陸、海、空に分かれていて、じつはあまり有機的に機能するようになっていなかった。2006年に改正された自衛隊法によって、陸、海、空三幕僚長の上に統合幕僚長がおかれるようになって、法的にも三自衛隊はひとつになれるようにはなった。なったけど統合訓練はまだ全然十分じゃないと思われる。

 

 シン・ゴジラの大きなコンセプトに多大な影響を及ぼしている東日本大震災での災害派遣は、いままでで最大規模の統合任務部隊により実施された。

 もちろん取材の成果だろうが、今回のゴジラ対策も統合任務部隊で、前方指揮所のトップは編成された戦闘団長が務めていた。

 

 実際の自衛隊に戦闘団というのは、平時には存在しない。

 

 基本の「ほ」なのでこれは読み飛ばしても大丈夫だけれど、陸上自衛隊の組織は大きくいうと、方面隊の下に師団または旅団があって、各師団(または旅団)の下に、普通科(歩兵)施設科(工兵)特科(砲兵)機甲科(戦車兵)などなど職種ごとの部隊があって、普段は連携して訓練していない。つまり、普通科普通科だけ、特科は特科だけで訓練している。

 もちろん戦闘にはすべての職種がひとつの戦闘団となって運用されなければならないが、師団というくくりは多分にお役所的管理発想でわけられてるので師団まるごとで動くような編成になっていない。

 

 いざ!というときにたとえば今回のように第32普通科連隊を主とした戦闘団を編成することになる。

 つまりピエール瀧さんの本業は第32普通科連隊長であって、タバ作戦を実行するにあたって編成された戦闘団長として任命されたのである。(49歳で普通科連隊長なら定年までに余裕で将補になるんじゃないかなぁ(^^;特に今回の実績があるのでうまくいけば陸将にもなるぞきっと。32普連は、ボクらが現役のころは同じ駐屯地にいたんでちょっとシンパシーを感じる)

 でも戦闘団長の指揮権が及ぶのは陸自部隊までなので、静岡の高射特化には命令できるけど、航空自衛隊の部隊には統合任務部隊の長である東部方面総監からしか出せない。

 

 えらく細かい取材に基づいてシナリオが作られていることが容易に想像できちゃうねぇ。

 

 と、グダグダと書いてきたが、せっかくここまで取材してるのに、前方指揮所で使ってる電話古くて残念! コータムが前線で活用されてないような表現があって、通信科隊員は悲しいよ!という細かいつっこみがしたかったのであった。